「障害が価値に変わる社会」を創りたい吃音VR起業家の活動日記

日本に120万人、世界に7600万人いる原因不明の言語障害である吃音症を改善する世界初のVRプロダクトの開発と研究をしているMarkです。このブログでは、VRの進捗報告と、当事者の経験と研究から吃音の改善、悩みの軽減のヒントになるような情報を発信していきます。VRの研究開発を3年ほど行う中で吃音や心理学、VRの様々な研究論文や学術誌を読み漁り、吃音の支援団体でも活動を行い、実際に100名以上の吃音者とお会いしてきたので、その経験と研究ベースの情報を元に吃音の改善、悩みの軽減に役立つ情報を発信していきます。

吃音VR事業の近況報告

【吃音VR事業の近況報告】

 

このブログでは、海外の事例や研究ばかり載せていて、実際、この吃音VRは今どんな状況なのかということを全然、投稿できていないことに気づきました…

 

 

なので、これから現状の吃音VR事業の進捗に関しても、このブログで随時、ご報告させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします!

 


11月に医療機器のシンポジウム(https://www.link-j.org/report/post-1301.html)に登壇させていただき、ピッチをしたのですが残念ながら、優勝はできませんでした…

ですが、堂々と300人の前でピッチができたので、自分としては満足しています。

 

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あとは、自分がVRの講座を受け持っているカラフル神保町(https://snabi.jp/facility/4895)という就労移行支援事業所でも進捗がありました。

 

そこに、通所している吃音者2名に対して2ヶ月間VRを使ってもらい、吃音の改善が見られるのかという実証研究を行い、限定的にVRの効果検証ができました。しかし、まだ主観的な評価がメインなので、これからより人数を増やしたり、質問票を使って、数値での客観的な効果検証もしていく予定です。

 

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また、吃音VR体験会も吃音の自助団体である東京言友会で何回か開催しました。今後も定期的にVR体験会はやっていきたいです。

 

今後は、1/19に開催する予定ですので、概要が決まりましたら、こちらのブログでも告知します。

 

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現状の吃音VR事業の状況としては、吃音者60名に対して苦手なシーンや吃音の困りごとに関するアンケートを行い、より吃音者に役立つVRコンテンツの内容であったり、機能などを模索しております。


そのアンケートは終わったので、次はアンケートに答えていただいた方に直接お会いして、

本当は何が必要なのか(MVP)という質的検証をしていきたいと考えています。

 

それからインタビュー内容を整理して、商品イメージに落とし込み、実際のプロダクトイメージを作り込むというとこまで、今のOpen Network Lab BioHealth(https://onlab.bio/onlab-bio-2018-採択チームのご紹介/)というバイオとヘルスケアに特化したアクセラレータプログラムでやっていく予定です。1/16にDEMODAYがあるので、お時間がある方はご参加下さい。

 


今後も吃音VRの実現に向けて頑張ります!