「障害が価値に変わる社会」を創りたい吃音VR起業家の活動日記

日本に120万人、世界に7600万人いる原因不明の言語障害である吃音症を改善する世界初のVRプロダクトの開発と研究をしているMarkです。このブログでは、VRの進捗報告と、当事者の経験と研究から吃音の改善、悩みの軽減のヒントになるような情報を発信していきます。VRの研究開発を3年ほど行う中で吃音や心理学、VRの様々な研究論文や学術誌を読み漁り、吃音の支援団体でも活動を行い、実際に100名以上の吃音者とお会いしてきたので、その経験と研究ベースの情報を元に吃音の改善、悩みの軽減に役立つ情報を発信していきます。

吃音VR開発に込めた想い

吃音があるだけで、どんなに能力があっても、どんなに想いがあっても、就職できない。吃音があるだけで、周りの普通と違うだけで、やりたいことができない、やりたいことや様々なことに挑戦する機会が奪われている。
 
そして、多くの吃音者は、吃音のために、やりたい仕事ではなく、吃音でも働ける仕事、生活ができる仕事を選び、自分の人生に妥協する。小さい子供でさえ、吃音があるだけで、将来は工場で誰でもできる仕事をするしかないと、将来に希望が持てない。
 
そう、吃音があるだけで、周りが当たり前にできる挨拶や自己紹介、音読、それができないだけで、自分は欠陥品なんだと思うようになり、ますます自己肯定感が低くなる。
 
さらに、吃音があるだけで、周りからいじめられ、自分の存在意義まで分からなくなる。
 
そんな吃音があるだけで、人の可能性が奪われる社会なんておかしい!
吃音があるだけで、自分の人生に妥協しないといけないなんておかしい!
 
だから、吃音者の可能性を創る。そんな事業をしたいと思いました。