「障害が価値に変わる社会」を創りたい吃音VR起業家の活動日記

日本に120万人、世界に7600万人いる原因不明の言語障害である吃音症を改善する世界初のVRプロダクトの開発と研究をしているMarkです。このブログでは、VRの進捗報告と、当事者の経験と研究から吃音の改善、悩みの軽減のヒントになるような情報を発信していきます。VRの研究開発を3年ほど行う中で吃音や心理学、VRの様々な研究論文や学術誌を読み漁り、吃音の支援団体でも活動を行い、実際に100名以上の吃音者とお会いしてきたので、その経験と研究ベースの情報を元に吃音の改善、悩みの軽減に役立つ情報を発信していきます。

VRが脳を変える!?海外の研究事例2つ

VRで脳のマイナスな記憶を前向きな記憶に書き換えられる!?

今から15年以上も前に行われた研究の結果ではあるが、ミシガン州立大学で行われた研究ではVRによって脳の一時的な「再配線」が可能だという結論が出た。長期的な効果を示すものではないが、VRを継続的に使うことでその状態を定着させることも可能かもしれない。

 

※脳の再配線とは

あなたが何かを思い出す時、脳は神経細胞間の結合を「再配線」しているのです。文字通り、脳の構造を書き換えています。人間の記憶は、ビデオの再生というよりは、ビデオの編集に似ています。何かを思い出す時、あなたは再現し、書き換え、再記憶しているのです。おそらく、記憶は思い出すたびに新たに書き換えられています。

 

 

 

VRが脳の海馬を肥大化させる

カナダ・モントリオール大学が発表した「海馬の可塑性に対するビデオゲームインパクト」という論文によると、VRゲームが脳のなかにある海馬を大きくするという研究結果が報告されている。これまでゲームというとすべて同一視されてきたが、VRゲームは既存の単純なゲームとは異なるバリューを脳にもたらしてくれるということを、前向きに評価できる時代が到来しているのだ。